医療によって長生きできる良さと悪さ

人間の平気寿命は、大きく延びています。一昔では、隠居をするような年代であっても、現代社会では働き盛りの年代となっています。これも、医療の発達によって、様々な病気を治療することができるようになったことと、生活習慣を前もって予防することで、健康体で過ごせるようになっています。この辺りは、良い部分ですが、悪い部分もあります。それが、寝たきりになっても、生き延びることができることです。厳しい自然環境と同じようにはいかなくても、その終わりを感じる瞬間は誰にもあります。また、こういった場合には、その人だけで生活することができず、誰かの手を必要とします。子供達も親の世話に全てを捧げることはできず、しかし、それに後ろめたさを感じてしまいます。医療の観念からは逸脱するのかもしれませんが、安楽死を求める声も出てきています。穏やかに眠るように死ねることを望む時代が、現代ともいえます。勿論、安楽死には、倫理感から否定的な意見も多いですが、実際に老々介護の果てに、夫や妻、親を殺してしまうケースもあり、議論する必要がある時期にきているといえます。